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時をかける少女(2006年・日本)

★★★★★5

さて、ゲド戦記と連続で観ました。
観に行く前から口直しまで考えていたわけですな。
細田守監督作品時をかける少女

こちらは「ゲド」とは違い、観た人からは絶賛の嵐。アテにはならんが。
細田守監督の前作ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島が面白くなかったので正直どうかなぁと思ってたのですが、とてもよくできた快作でした。
面白かったです。
DVD早く出ないかなぁ。

時をかける少女プログラム
(Canon EOSKissDigital + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO)
原作はもはや説明不要の筒井康隆氏のジュブナイルの古典ですが、この映画はもう完全オリジナルといっても良いほど原作小説とは関係ありません。
理科準備室の人影や未来人の成績など、原作や大林宣彦監督の映画へのオマージュは随所にみられますが、そもそも主人公が違いますしね。
一応原作の主人公・芳山和子も登場しますが30代の独身女性であり、今作の主人公の叔母ということになっています。

今作の主人公・紺野真琴はアニメならではの元気なキャラクター。
バカで良いですな。
タイムリープしたときのゴロゴローッ!ってのが良い。
この作品は時間モノなのにタイムパラドックスが存在しない稀有な作品なのですが、そういう細かいことは全部このゴロゴローッ!で済ませてしまう潔さ。
男二人も、最初はこんな若者嫌だなぁと思ってたんだけど、観ていくうちにちゃんと好感がもてるようになってる。
これは緻密な脚本のなせるわざでしょう。

それにしてもこの映画、隙が見当たらない。
絵にも脚本にもキャストにも何も文句が無いです。
「オマツリ男爵」はやはり脚本ができてから参加して、さらにあまり時間が無かったらしいのがいけなかったんでしょうかね。
氏の代表作「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」と作品内容はまったく違うものでありながら、その隙の無さ、緻密さの快感という点では同質のものを得ることができました。

でもその緻密さはあくまでさりげなくて、映画としては上質な青春アニメなのですけれど。
観終わった後のさわやかな感覚が良いですな。

とにかく、観てない人は観るべきです。
そして、観るなら劇場で観るべきです。
上映館も増えてきてるみたいなので、いますぐ観るべきです。
それほど肩肘張って観るようなもんでもないですけれども観るべきです。

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発売日:2008-07-25
おすすめ度:4.5
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発売日:2007-04-20
おすすめ度:4.5
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先日TV放送された、時をかける少女(アニメ映画版)を見ました。原作小説、実写映画版は未見ですが、今回放送された、アニメ映画版は時代設定から、キャスティングに至るまで大幅リメイクが施されているということで...
待ってられない未来へのタイムリープアニメ漫画 『時をかける少女』 from 漫画無料館 2007/02/04 11:15 PM
訪問&トラバしていただきありがとうございます。こちらからもトラバさせてくださいネ。紹介する漫画は、『時をかける少女』筒井康隆原作の『時をかける少女』は、1965年

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