蟲師

★★★★★5

少し前に観終わってたので今さらなのですが、同期放映の「ノエイン」や「舞-乙HiME」に触れてこれに触れないというのも何なので一応。
作画、演出、声優陣、すべてにおいてTVアニメとしては破格にクオリティの高いアニメでした。

私は個人的にオリジナルアニメが好きなクチでして、原作付アニメというものにはそれほど興味がありません。
原作を読んだことがなければオリジナルアニメと変わらないスタンスで観ます。
この「蟲師」の場合、アニメの放送が始まって間もなくに、相方が持ってたコミックスを読みました。
ので、どうしても比較しながら観るわけですが。

ふつう、原作付アニメは、原作に忠実にアニメ化するか、原作から逸脱してアニメならではの展開をみせるか、おおきく二つに分かれると思うのですが、これは前者の極北に位置する作品だと思います。
原作に驚くほど忠実。
それでいて、前者のアニメにありがちな、何も工夫なく原作通り脚本書けばいいや的な安直さは無く、どうすれば原作の魅力や雰囲気をそのまま映像化できるかを吟味し追求して作られてるように思えます。
アニメを観た後の印象と原作の読後感が同じなのです。
これは凄いと思います。

キャラデザイン・総作画監督の馬越嘉彦さんはさすがに巧いです。
たまにかわいくなるギンコに胸キュンです。
子供には子供の声優をあててるのも良い。
ギンコの声をあてている中野裕斗さんも良い。

TV放映は20話まででしたが、DVDで26話まで制作されるそうですね。
またレンタルでもして観にゃあなぁ。

ひとつ文句があるとすれば、何話か演出をされているそ～とめそういちろうさんの名前でしょうか。
エンディングでいきなり名前がでてくるので余韻が台無しです。

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)

講談社

発売日：2000-11

おすすめ度：

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