エスター（2009年・アメリカ）

★★★☆☆3

珍しく、サイコ・サスペンスを観ました。
ホラーとかスプラッターとかサイコ・スリラー&サスペンスとか、あまり観ないんですけどね。怖いから。
いや、違うな。怖いのはあんましないからな。
痛い描写とか、単にいきなり怖い人が飛び出してきたりしてビックリするのが嫌なんだな。

で、「エスター」。
2人の子供の居るある夫婦が、3人目を死産したことをきっかけにエスターという孤児をひきとったら、それがサイコな少女でさあ大変、って話。

なかなか怖かったですよ。
いや、怖いというのとはちょっと違うかなぁ？
んー、自分が映画の中の状況にいるのを想像するととても嫌だなぁというか。
観てて「ひぃぃぃ」となる怖いではなくて、観ててブルーになる感じ。

追い詰められていく奥さん・ケイト、頼りにならん旦那・ジョン、新しい家族にちょっと否定的な息子・ダニエル、聾唖の幼い娘・マックスら家族の雰囲気が良い。
特に娘さんが、当然ずっとしゃべらないわけですが、目が語る表情が良いし、あくまでも子供の理屈で動いてる感じが良いんです。

以後ネタバレ。

マックスがいつ死ぬかとヒヤヒヤしてました。
いや、展開的に死なないだろうと思いつつ、そういう予想を裏切ってくる可能性もなきにしもあらずなので。
死なないで良かったなぁ。
でもかなりトラウマだよね、あれ。全部見てたもんな。

全体として、嫌な感じ、いたたまれない緊張感がしっかり持続してる映画でした。
シスター死亡のシーンと、エスターが骨折するシーンが特に嫌な感じ。
そして、やっぱり観終わった後はちょっとブルー。

あ、「もうひとつのエンディング」っての観るの忘れてた。