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96時間(2008年・フランス)

★★★★☆4

リュック・ベッソン脚本のバイオレンス・アクション「96時間」を観ました。
これは実に面白かった。
娘を誘拐された元CIAの父親が、娘を救出するために犯罪組織に単身乗り込み、悪い奴らを片っ端からぶち殺す勧善懲悪なシンプル極まりない映画。

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おすすめ度の平均: 4.0
4 疲れた中年がここまで頑張るの感があって、中年親爺の鑑といった感じです。
5 痛快活劇
4 娘大好き黒いおやじ
4 ストレス解消にはもってこいのアクションエンターテインメント
5 拷問シーンが良い
タイトルからは、制限時間と競うようなキリキリした話かと思ってましたが、別にハッキリした時間制限があるわけではなく、単に「あの組織に誘拐されたんじゃあ、4日も過ぎてしまえばもう娘は取り戻せないだろう」ぐらいの意味のようだ。

序盤は主人公たる父親の現状が描かれる。
カリフォルニア在住。妻とは離婚、娘のためにCIAを辞めたが、娘とは自由に会えない。
とにかく情けない、娘ストーカーにでもなっちゃいそうな父親。
お金もあまり無さそうで、日産車に乗っている。

こないだ観た「エスター」の家族はレクサスに乗っていましたが、あちらは上の下、こちらは中の下か下の上あたりなんでしょうか。
なんとなく自動車のステイタスがうかがい知れて面白い。

そして娘はパリ旅行へ。
そこで父親と電話中、何者かに誘拐される。

そこからはもう、父親の暴走が止まりません。
録音した電話の声から犯人グループを割り出し、妻の再婚相手の金持ちの自家用機でパリへ。
手当たり次第に手がかりになりそうな奴をつかまえては殴り、邪魔する奴は殺し、盗聴し、怪しい場所には乗り込んで暴れ、銃をぶっ放し、車をぶつけ、拷問し…。
娘を助けるために、まったく躊躇も容赦もありません。
何人殺したんだろう、この人。
悪人が次々と殺されていくので、爽快感があります。
血液の温度が上がる感じ、ってのはこういう感じのことか。

で、この父親がもう、めちゃくちゃ強いし。無敵なのです。
怖いな、CIAって。
個人的にはこの父親の無敵さが良かった。
悩んで、苦しんで、苦しんで、苦しんで、クリアする話はあまり好きじゃなくて。
それだと主人公が目立ちすぎというか、「もう好きにすればええやん」とか思っちゃって感情移入できず、なんか冷めちゃうんですが、こういう一旦火がついたら無敵って主人公は爽快じゃないですか。
火がつくまでが重要ですけどね。
あと、火がついたら水をかけて欲しくない。
その意味ではこの映画はとてもよくできておりました。

ラストはすごいあっさり。
とーちゃん、お咎めなしかよ。
ま、それはそれで良しか。

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おすすめ度の平均: 4.5
4 ブライアンは、娘を救出するために、単身パリへ向う・・縦横無尽、阿鼻叫喚の様相を示すことになる・・・
4 痛快!爽快!娘を思うオヤジの一途な執念とアクション
5 過激な親ばか作品
4 お父さんはヒーロー!!
5 面白いの一言

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