- 2007.07.06 Friday
- Impression > 漫画
南條範夫氏の時代小説「駿河城御前試合」の第一話「無明逆流れ」を下敷きに、山口貴由氏が描く残酷物語。
以前から気にはなってたものの、表紙の絵が正直"引く"絵なので、今まで手を出していませんでした。
読み始めても、最初はやっぱり抵抗があるんですが、慣れるものですな。
面白いです。
ときどき妙なカットやセリフがあって、読んでいるとその変なリズムが心地よく、中毒性のある危険な漫画。
あの「妙さ」加減は狙ってるんだろうなぁ、やっぱり。
原作はごく短い短編で、虎眼先生も"曖昧"ではないそうな。
ということは、この作品の独特のカラーは山口氏のものであるのでしょう。
というか、虎眼先生がとてもかわいくてかっこいいのは、山口氏のせいなのですな。
虎眼先生が死んでしまって、とても悲しいです。
この漫画が面白かったので、山口氏の出世作「覚悟のススメ」も読んでみましたが、そっちは面白くありませんでした。
あれは「旬のもの」だったんでしょう。
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://innersea.net/sb/sb.cgi/176
- Listed below are links to weblogs that reference
- シグルイ （1）～（8） / 南條範夫・山口貴由 from INNER SEA .net
- トラックバックはありません。
