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マイマイ新子と千年の魔法(2009年・日本)

★★☆☆☆2

魔女の宅急便」で当初監督を任されるはずだったことで知られる片渕須直監督作品。
公開当初全く観客を動員できなかったが、口コミで徐々に広がり、ラピュタ阿佐ヶ谷でのレイトショーの盛況ぶりがネット上のあちこちで話題となってましたな。
その後も細々とあちこちで上映がされてるらしく、割と使わせてもらってる映画館で上映するということで観ました。

どうしてもジブリ作品と比較してしまうが、宮崎監督というよりは高畑監督寄りか。
個人的には、やっぱり片淵監督とは肌が合わないな、と再確認。
残念。

マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]
エイベックス・マーケティング (2010-07-23)
売り上げランキング: 216
おすすめ度の平均: 5.0
5 食わず嫌いはあまりに惜しい
5 ぶちええアニメ
5 座右の書ならぬ、座右のアニメ
5 アニメ映画史に残る傑作!
5 魔法といってもファンタジー要素売りにしないガチな写実路線。
昭和30年代、かつて周防の国の国府が置かれた山口県防府市が舞台。
額につむじ(マイマイ)のある新子は空想好きで明るい女の子。
彼女は東京からの転校生・貴伊子と仲良くなります。
彼女たちは祖父から聞く1000年の歴史や、保健のひづる先生から聞いた大昔に住んでいたの同年代の少女・諾子(清少納言)の話に思いを馳せるのでした。

公開前の情報では全く興味を惹かれなくて、観る気も全くありませんでした。
宮崎作品の中でも「魔女の宅急便」はあまり好きではないし、「アリーテ姫」も劇場で観ましたが退屈だったし、「エースコンバット」もストーリーが邪魔だし、あまり片淵監督に良い印象が無かったので。
でも評判が上々なんで、もしかして意外に面白いのかと思って観たんですが、やっぱり面白くなかったです。
ネットの評判はアテにならんな。アテになるときはアテになるんで困るんだが。

新子は今風に考えると妄想癖とでも言いたくなる痛さ。
所詮子供だし、今みたいに娯楽が与えられるもんでもないからあんなもんか。
貴伊子は萌えキャラだなぁ。
序盤のトボトボした貴伊子と、なんか貴伊子についていって庭に入り込んで枝を折り、さらには家にも上がりこむ新子がクライマックスだったな。
あ、上級生のタツヨシが無口でカッコイイのも面白かった。
なのにダム造りを手伝ったりするのがまたカッコよくて面白い。
またそのタツヨシのとーちゃんがカッコイイ。

でも、なんか劇中の子供が「おっさんが考えた子供っぽい子供とその行動」って感じがして鬱陶しい。
市役所所員が作った地域PR映画っぽくもある。
終盤、次々と大人の世界が(劇中の子供たちにも観客にも)唐突に垣間見えるわけですが、それもなんだかおっさんが子供をビビらせて悦に入ってるようにしか見えない。斬新とも思えないし。

とにかく全体的に「おっさん」臭がする古臭い印象の映画でした。

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