- 2007.05.26 Saturday
- Impression > 漫画
第2巻でひどいことになってきたので、どうなることやらと思っていたのですが、その心配はとりあえず要りませんでした。
序盤であっさりと事態は収拾して、あとは告白だのなんだの。
面白かった。
序盤であっさりと事態は収拾して、あとは告白だのなんだの。
面白かった。
しかしこの展開は見事。
日常の平和はあっけなく破れ、そして、修復もあっけない。
物語と日常は違うものだというのはあたりまえだけど、そこにリアリティをもたせようという試みは当然あちこちでなされており、古谷氏はそのかなり先端に居る作家だと思う。
描かれるエピソードが伏線なのかこれっきりの独立した(もちろん完全に独立した、というのはありえないのだけど)ものなのか、区別がつかないようになっている。
現実の日常でも「これは伏線だ」とはっきりわかる事態など無いわけで、だからこそ先の見えない未来が怖かったり楽しかったりするのだ。
それでいて漫画的なコミカルさも失っているわけではないところが素晴らしい。
変人大集合なんだけど、リアリティは全く損なわれることがない。
「よつばと!」とは漫画のカラーや方向性は全く違うのだけど、そういう「漫画」と「リアリティ」の両立を模索している部分では共通点があるように思うので、古谷氏からは目が離せないのですよ。
さて、話は変わって、「わにとかげぎす」というタイトルがよくわからんなぁと以前から思っておったのですよ。
普段からわからんなぁと思ったことはすぐに調べるようにしてるんですが、これに関しては「読んでるうちにわかるかなぁ」と調べていませんでした。
たまたま社長が「なんだろう」と言い出したのでざっと調べてみたのですが、深海魚なのですね。
言われてみれば、深海魚のイメージは何度か挿入されてるし、今巻では結構直接的に主人公が深海魚に例えられてますしね。
「ヒミズ」とか「シガテラ」とか、生物系のタイトルが結構多いですな。
その「ワニトカゲギス」は発光するそうなのですが、自らを光らない、むしろ光を吸い込んでしまうブラックホールだと言った主人公は、これから光ることができるのでしょうか。
日常の平和はあっけなく破れ、そして、修復もあっけない。
物語と日常は違うものだというのはあたりまえだけど、そこにリアリティをもたせようという試みは当然あちこちでなされており、古谷氏はそのかなり先端に居る作家だと思う。
描かれるエピソードが伏線なのかこれっきりの独立した(もちろん完全に独立した、というのはありえないのだけど)ものなのか、区別がつかないようになっている。
現実の日常でも「これは伏線だ」とはっきりわかる事態など無いわけで、だからこそ先の見えない未来が怖かったり楽しかったりするのだ。
それでいて漫画的なコミカルさも失っているわけではないところが素晴らしい。
変人大集合なんだけど、リアリティは全く損なわれることがない。
「よつばと!」とは漫画のカラーや方向性は全く違うのだけど、そういう「漫画」と「リアリティ」の両立を模索している部分では共通点があるように思うので、古谷氏からは目が離せないのですよ。
さて、話は変わって、「わにとかげぎす」というタイトルがよくわからんなぁと以前から思っておったのですよ。
普段からわからんなぁと思ったことはすぐに調べるようにしてるんですが、これに関しては「読んでるうちにわかるかなぁ」と調べていませんでした。
たまたま社長が「なんだろう」と言い出したのでざっと調べてみたのですが、深海魚なのですね。
言われてみれば、深海魚のイメージは何度か挿入されてるし、今巻では結構直接的に主人公が深海魚に例えられてますしね。
「ヒミズ」とか「シガテラ」とか、生物系のタイトルが結構多いですな。
その「ワニトカゲギス」は発光するそうなのですが、自らを光らない、むしろ光を吸い込んでしまうブラックホールだと言った主人公は、これから光ることができるのでしょうか。
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